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動的粘弾性測定装置

MGレオアナライザー MX‐2000 

【世界初・超磁歪素子で拓く物理測定の新次元】

 

手頃な価格で提供できるコンパクトな動的粘弾性測定装置を開発しました。

 

製品の特徴
■超磁歪素子が作る垂直微小正弦波振動で測定
■超磁歪素子だから装置が単純・丈夫・コンパクト
■振幅・周波数・温度・時間などをソフトで簡単制御
■測定条件が線形領域にあるかリサージュで確認
■幅広い分野の多様な性質の試料の測定に対応

仕様
装置種類      :動的粘弾性測定装置(垂直振動)
振動発生方法    :超磁歪素子
振動制御      :歪振幅制御/応力振幅制御のいずれも可
振動周波数       :0.02~40Hz(荷重セル定格1N使用時)
歪振幅       :10~50μm
素子発生応力(最大) :600N
荷重セル定格    :1N(100gf)標準/他に2N(200gf)、5N(500gf)、10N(1kgf)も選択可
プログラム制御   :周波数、歪振幅、温度、測定時間
電源          :AC100V 50/60Hz、50VA(本体) 300VA(ヒーター)
温度検出      :熱電対入力2系統(いずれかを温度制御用に選択)
温度制御      :ペルチェ(-20~100℃)orヒーター(室温~180℃)
測定用治具     :ゲル圧縮/ゾル圧縮/ゾル剪断/固体曲げ/フィルム引張
温度コントローラー :ペルチェ素子及びヒーター制御用 但し、曲げ/引張は温調なし

 多くの食品、農畜水産物、化成品、工業原料等は、単純一様な液体や固形物ではなく、懸濁液や高濃度溶液として特殊な粘性や半固体として柔軟性に富んだゲルの性質を示します。温度変化や時間経過により液体から固体へ、あるいはその逆に変化する材料もあります。これらの品質を評価し管理する手段として粘性と弾性の両パラメータを同時に得られる粘弾性測定が最も適しています。

 

 私たちは埼玉県産業技術総合センターとの共同開発により超磁歪素子という特殊材料を利用して手頃な価格で提供できるコンパクトな動的粘弾性測定装置を開発しました。

 粘弾性測定を行うための振動源に超磁歪素子を用いて小型強力な振動を生成します。パーソナルコンピュータで振動制御、温度制御及び粘弾性解析を行うことで安価でコンパクトな設計とし、取扱いの容易な普及型動的粘弾性測定装置としました。

[動的粘弾性測定とは]

 試料に正弦波の変形を加えたときの応力波形を解析して弾性パラメータの貯蔵弾性率、粘性パラメータの損失弾性率を求めます。

[超磁歪素子による正弦波振動生成]

 磁性を持つ物質に磁場をかけるとわずかに形状が変化します(この磁場による変形を磁歪Magnetostrictionと呼びます)。MGレオアナライザーMX‐2000に使われている超磁歪素子とは、この磁歪の大きさが千ppm以上と通常より大きい物質(超磁歪材料)を使った素子で、磁界変化により変形します。


 この変形による駆動力を利用すると小型ながら強力な振動を作り出すことができます。また試料物質そのものが変形するため、大駆動力かつ機械的に動く部分がないため(磁界変化を作る際にはコイルに電流を流すだけなので)機械破損による故障がほとんど起こらない・小型化しやすい等の利点を持ちます。

 液状試料から固形試料までの剪断、圧縮、引張、曲げモード測定が可能です。

 

※ 試料に応じて各種アタッチメント(治具)を用意しております。温度制御はペルチェ方式(0~70℃)と、ヒーター方式(室温~180℃)があります(曲げと引張は温調なし=室温測定のみ)。目的に応じて御選択ください。 

豆腐の測定

 

 

お米の測定

 

 

 様々な農畜産物、加工食品、化学製品の物性評価、品質評価に対応しております。

 

 微小な振動で試料の微細構造を壊さずに測定できますので、 柔らかいゲルやペースト、クリーム、ゾルなど柔らかい物質の 繊細な物質の測定に最適です。

 

 また、硬いゲルまで幅広い試料の測定ができ、柔らかい物質の温度等による硬化過程を調べるのも簡単です。

 振幅、周波数、温度を設定するだけで容易に測定できます。

 経時変化、温度変化、周波数分散等の高度な測定も可能です。

 測定画面では、計測中の歪と応力の波形、及びリサージュ図形も表示されますので、測定で試料が壊れていないか(歪と応力の関係が線形領域にあるか)をひと目で確認できます。

 

 測定条件やプログラムの指定もこの画面から簡単に行うことができます。

 測定結果の表示は周波数、振幅、温度、経時変化など自在に表示モードを変更することが出来ます。また、結果のデータは簡単操作で保存したり読み込むことが出来ます。勿論、Excel等の表計算ソフトでも読み込み可能。自由に解析できます。

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